夏帆さんに学ぶ大人の色気と透明感「イメージにとらわれない女優に」
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10代や20代前半の頃より、今の方が積極的になれています
夏帆さん演じる美代子は元恋人に絡まれていたところを助けてくれた鈴木に惹かれ、二人の仲は徐々に深まっていくものの、過去に不本意な形でAVに出演したことが彼女に深い影を落としています。『友罪』は、誰もが消せない過去を背負っているということを深く考えるきっかけになる作品になっているのです。夏帆さんは美代子をどう演じたのでしょうか?
ーー『友罪』は夏帆さん演じる美代子だけでなく、それぞれが取り返しのつかない過去を抱えています。どのような役作りをされましたか?
夏帆:美代子はAV女優だったという過去があります。どういう人が働いてるのか、どんなシステムなのか、その世界を知識として知るために、監督から勧められた本を資料として読んだりすることはありました。
ーーかなり重い役ですよね。瑛太さん演じる恋人の鈴木は、過去に殺人を犯していたという過去があります。もしご自身が同じ立場だったら……とは考えたことかありますか?
夏帆:それはずっと現場でも考えていました。客観的にみたら美代子には鈴木のことを受け入れてほしいと思うんですけど、自分に置き換えてみると、それはとても難しいこと。美代子は美代子で、とりかえしのつかない過去を背負って生きているわけで、彼と一緒にいることで、もっと何かを失ってしまう。そう考えたら、なかなか「自分はこう思う」とは明確に言えないですね。
ーー近年、夏帆さんは演じる役の幅が広がってきた様な気がします。その中で夏帆さん自身の変化もありますか?
夏帆:この仕事をやっている以上、ひとつのイメージにとらわれずに、色々な役をやってみたいし、色んな人と関わっていきたい。今の方が10代や20代前半の頃より、より積極的に自分らしい仕事ができていると思います。
ーー美容の話も聞かせてください。20代前半頃と比べて、ファッションやメイクに変化はありましたか?
夏帆:それはあまり変わらないかも。変えようかなと思ったことはあったけど、結局根本的に好きなものは変わらない。大きくスタイルを変えるというよりは、好きなものを年齢に沿うように取り入れたりしています。
その透明感の秘訣を教えて!スキンケアは?美容法は“睡眠”
ーーお忙しいと思いますが、普段のスキンケアなどで気をつけていることはありますか?
夏帆・仕事柄、食べ物やスキンケア、色々と気をつけてはいるんですけど、結局はよく寝ることですね。最近よく思います(笑)。毎日撮影してる時に睡眠時間が少なくなってくると、顔に出てくるんです。休み明けで仕事に行くと、メイクさんから「肌が今日違うね!」と言われることも。寝る間を惜しんで何かをやるのではなくて、質の良い睡眠を心がけるのが美容にいいのかな。眠りが浅いので、寝る環境づくりも大事かと思います。
ーーなるほど!そして衣装も素敵ですね。
夏帆:今回は皆黒で統一しているんです。普段は衣装でもあまり黒は選ばないんですけど。
ーー普段はどういうファッションがお好きですか?
夏帆:普段着は色々です。とくに古着が好きで、中でもヨーロッパよりはアメリカの古着を手に取ることが多いです。刺繍ものなどの民族衣装っぽいものも好きですね。買いに行くエリアもとくに限定してません。行ったところに古着屋があればフラッと立ち寄る感じです。
ーー最後に一言お願いします!
夏帆:題材が題材なので、なかなか構えてしまうところもあるかもしれませんが、サスペンス物としても楽しんでもらえると思います。構えずに、ぜひ劇場に観に来て欲しいです。
(撮影/杉映貴子)
『友罪』5月25日全国ロードショー
5月25日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:瀬々敬久 原作:「友罪」薬丸岳(集英社文庫刊)
出演:生田斗真 瑛 太 夏 帆 山本美月 富田靖子 佐藤浩市
配給:ギャガ
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会