ゆうたろう、猫耳姿で映画初出演「生きてきた中で今が一番輝いてる」
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原作は人気少女漫画…「すごいプレッシャーがありました」
——最初にこの役のお話を聞いたとき、どう思いましたか?
ゆうたろうさん(以下・ゆうたろう):僕はお芝居の経験が本当になかったので、すごくびっくりしました。伊東くんという役は、猫耳が似合うメルヘンなイメージだから、と見た目で選んでいただいた感じなんですが…。そこから原作を読ませていただいて、もうめちゃくちゃかわいいなって思いました。
ーーとってもかわいいキャラクターですよね。
ゆうたろう:原作もすごい人気なので最初はプレッシャーがありましたね。実写化が僕ってなると、やっぱり、えーって思う方もいたりすると思うんですけど、いかに原作に近づけられるかということが自分の課題だったので、まずは見た目から入ろうと思って、猫耳や帽子を探したりしました。
——ご自身でお探しになられたんですか?
ゆうたろう:はい。撮影ではずっと猫耳のカチューシャをつけているので、そのカチューシャの違和感をいかになくせるかっていうのが、自分の課題でした。最初は見た目から寄せていって、そこから心情とかついてきたりするのかなって思って。
メイクは全て自分で。こだわりのポイントは?
——今回の伊東のメイクもご自身でされているんですよね?
ゆうたろう:はい、自分でやっています。
——こだわったところはありますか?
ゆうたろう:伊東くんは色白で、華奢な感じなので、日焼けはまずしないようにしました。撮影の時期が6月~7月で夏だったので。あとファンデーションも、1トーン白いやつを選んで。あとは、普段は最近チークしないんですけど、チークとリップもいつもより濃い目にして、顔がかわいく明るくみえるように心がけていましたね。
——あのメイクすっごいかわいかったです!
ゆうたろう:いやいやいや…すごいよく撮っていただいたんです…。
——猫耳の違和感なんて全くなかったです。生えてると思いました(笑)
ゆうたろう:そうですよね!最初は自分もどう撮られてるんだろうと思ってたんですけど、映像を見たら、おぉ生えてるじゃんって(笑)しかも自分の感情によって動くので。あんなにリアルに心情とリンクして動くんだって、驚きましたね。
ーー伊東くんの登場シーンもとてもかわいかったです。
ゆうたろう:ちょうどそのシーンが最初の撮影カットだったんです。伊東くんは見た目もそうですしポーズとかもぶりっ子なんですけど、それを意図してやっていないとうか、自然なかわいさっていうのを原作からも感じたので、それを表現できたらなって思いました。
ーーファッションについてこだわった部分があったら教えてください!
ゆうたろう:今回衣装は監督や衣装さんと相談して決めました。制服もよく見ると僕だけ靴下がチェックだったり、みんなはローファーだけど僕は革靴だったり、ネクタイが細く作られていたりとか。他の男の子たちと違う部分があって、そういうところにもこだわって、僕好みの衣装になりました。伊東くんはこだわりがすごい強い子だからそこを大事にしたいって思って。
ーーかわいいだけではなく、意思もしっかりと持っている子ですよね。
ゆうたろう:そうですね。オタクっていうことも自分でわかっているし、それを恥じていない。自分の個性として学校に猫耳をつけていっていますし、そういうところは僕もファッションが好きなので通ずるものがありました。
ーー伊東くんとゆうたろうさんご自身で似ている部分はありますか?
ゆうたろう:ありますね。僕も学生の頃は伊東くんみたいに自分の好きなものを持っていて、それを恥ずかしがったりはしなかったので。自分でいうのもあれなんですけど、昔から学生っぽくないというか、落ち着いているねって言われていたので、そういう部分は似ているのかなって思います。
「生きてきた中で、今が一番輝いてるなって思いました(笑)」
ーー撮影時、難しかったことなどありましたか?
ゆうたろう:僕は地声が低くて、伊東くんは声のトーンが高い子なので、最初読み合わせをしたときにトーンをあげて話すのが難しかったですね。監督とマンツーマンで練習したり、レッスンも通ったりしていました。自分の声の色を消すのが最初は苦戦しました。
ーー演技というよりも、まず声の出し方が難しかったんですね。
ゆうたろう:そうですね。そこがまず第一の壁という感じで。オタク用語とか早口で話すシーンもあったんですけど、高いトーンのまま話すのが難しくて。でも、監督がとても愛のある方で、親身になってアドバイスしてくれる方だったので、すごく助かりました。
ーー撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?中条あやみさんや佐野勇斗さんなど同世代の方が多かったと思いますが。
ゆうたろう:年の近いメンバーと一緒にずっといるっていうのは初めてでした。みんな2、3個しか変わらない子たちばっかで、1ヶ月半、一緒に作り上げていくっていうのが新鮮でした。僕自身、学生時代はあまり楽しく過ごせていなかったというか、青春ができなかった人生だったので、今はそれをすごい後悔していて。
ーーそうだったんですね。
ゆうたろう:自分の生きてきた中で、今が一番輝けているなって思ったぐらい、この作品で青春できました(笑)みんなお芝居も上手で、良い子たちで、人間として負けているなって思う部分もあったり、尊敬する部分もあったり。とにかくすごい楽しかったです。
ーーたしかにバーベキューだったりハロウィンだったりと、本当に青春!っていう感じが詰まっていますよね。
ゆうたろう:この作品は、キャラクターたちがみんな自分をさらけ出して、そしてそれをみんなが受け入れてくれるっていうか、個性豊かな6人がすごく仲良くなっていくっていうストーリーでもあるので、自分たちも最初から壁を作らず仲良くなれたらいいねって監督含め話をしていました。
ーー仲良くなるために何かされたことはありますか?
ゆうたろう:プライベートにみんなで遊びに行ったりしていましたね。
ーーゆうたろうさんって、以前、人見知りするタイプと仰っていたのですが今回は大丈夫でしたか?
ゆうたろう:根はまだ人見知りな部分もあるんですけど、なんかもったいないなって思って。みんな初めて会う方たちだったので、一ヶ月半という限られた時間の中で、一言でも二言でも多く会話しようと決めていて。不安だったんですけど、最初の挨拶のときから気さくに話そうと決めていました。みんなが温かく迎え入れてくれたので、すごい助かりましたね。
唯一の親友役、佐野勇斗さんとの撮影エピソードも
ーー佐野勇斗さんとのシーンが多かったと思うんですけど、佐野さんはどんな方でしたか?
ゆうたろう:読み合わせの段階から気さくに話しかけてくれて、面倒見がいいお兄ちゃんみたいな感じでした。でも大勢の中にいるときはいじられキャラみたいにもなって、変幻自在だなって。いろんな顔を持っているなって思いましたね。
ーーそうなんですね。
ゆうたろう:すごく気を使ってくれる方なので、一瞬で打ち解けることができました。僕自身も素のゆうたろうで話せたり。唯一の親友役だったので勇斗くんと一番お話をしていました。
ーー映画の中でもゲームをするシーンなどもあって。
ゆうたろう:僕はゲームとかあまり詳しくなかったので、本体を貸していただいて一週間ぐらいずっとやってたんですけど、勇斗くんとも実際通信して一緒にやっていたり、尋也くんもゲームが上手なので一緒にやってもらったりしてました。撮影中もそうですけど、撮影が終わってからも僕の家に来てゲームしたり。
ーーお家で遊んだりもしているんですね。
ゆうたろう:尋也くんが泊まりに来てくれたり、みんなでご飯行ったりとか、今も関係が続いています。みんな忙しいんですけど、合間ぬって会っています。花火大会とかお祭りも行けたらいいねって話してるぐらい(笑)
ーー佐野さんとの撮影中はどんな雰囲気でしたか?
ゆうたろう:僕が言うのもあれなんですが、すごくやりやすい空間を作ってくれてましたね。ミスしても「大丈夫大丈夫」とか「俺もこうするね」って優しく言ってくれて、勇斗くんには助けてもらいました。
ーー他のキャストの方たちとは撮影中どのように過ごされていたんですか?
ゆうたろう:勇斗くんと中条さんは同じシーンが多くて、その間は僕たちはお休みになるので、その時は(上白石)萌歌ちゃん、(清水)尋也くん、(恒松)祐里ちゃんの4人で古着屋に行ったりとかしてました。撮影中もプライベートも4人で過ごすことが多かったですね。
ーー撮影を通して、本当に仲良くなったんですね。
ゆうたろう:初めての映画で、こんなに暖かい現場を経験してしまったので、これから大丈夫なのかなって不安もあります(笑)お芝居もすごく気持ちよくできた、本当に幸せな現場でしたね。
「女装やBL、癖の強い役にも興味があります」
ーー次やってみたい役とかはありますか?
ゆうたろう:尋也くんともこの前話してたんですけど、逆に男の子っぽい役とか、もう少し大人になって、実年齢よりも上の年の役とかやってみたいなって思いました。
ーーそれはどうしてですか?
ゆうたろう:今回、僕と尋也くんが少し距離のある役同士で、あまり2人の会話がなかったので、今度は学生じゃなくて、スーツ着た社会人で、仕事仲間とかやってみたいなって話してました。
ーーそれもぜひ見てみたいです!
ゆうたろう:あと個人的には、最近オタクの文化もドラマに受け入れられてきてるなって思うので、女装だったりとかBLだったりとか。そういうちょっと癖の強い役にも興味があります。いろんな幅のあるお芝居ができたら、それも自分の経験になると思うので。
ーー今、BLという言葉がでてきてびっくりしました(笑)
ゆうたろう:最近流行ってるじゃないですか。「おっさんずラブ」とか僕のお姉ちゃんがハマっていて。設定はカオスですけど、すごく純愛で、純粋に恋してるっていう模様が描かれていて、勉強になるというか。今回、僕も役で「綾戸さん」に恋しているんですけど、例えば恋が実ったり、2人でデートに行ったりっていう部分をもっと自分の中でも作っていけたらいいなと思うので。僕は現実でも恋愛経験がないので、お芝居の中で経験できたら何か変わるのかなって思ったり。
ーーそれは実際の恋愛にも興味が沸くかも、ということですか?
ゆうたろう:そうですね。お芝居の中で経験したら、見方とか捉え方とか変わるのかなって。役でいろいろ経験できたらいいなって。
ーーでは上白石さんとはお芝居をする上で何かお話はされましたか?
ゆうたろう:そうですね、綾戸さんに一瞬で恋してしまうっていう役なので、萌歌ちゃんとは話したりしてましたね。伊東くんはすごい強い子で、好きな人に想いを伝えたいっていう男らしさがあって。芯があるので、僕自身、台本を読んでて、うわーかっこいいなって思いました。演じる上でも、そのかわいさとかっこよさのギャップを出せたらいいなって思ってやっていました。
ーーでは最後に、この映画を見たいと思っている皆さんに改めてメッセージをお願いします。
ゆうたろう:これまで少女漫画で実写化になっているものって、女の子が主体となって、イケメンの男の子と恋をしていくって感じだと思うんですけど、今回は素朴でオタクな男の子を美少女が動かしていくっていう新しい作品だなと思います。
ーー確かに新鮮ですよね。
ゆうたろう:10代、20代の女の子もそうなんですけど、高校生ぐらいの男の子だったりとか、年齢性別問わずオタクの方にも見ていただきたいですし、逆に全くオタクじゃない方が見ても、あ、オタクってこんな感じなんだってわかっていただけたりもすると思います。意外とかわいいじゃんってプラスなイメージにもなると思います(笑)1回見たら、もう1回見たくもなると思いますし。
ーー確かに何度も見たくなる作品だなと思いました。
ゆうたろう:僕でいえば、ファッションの細かい部分だったり、猫耳もすごい動いたりしますし、1回じゃ見きれないと思います。ぜひ2回、3回と見て、いろんな発見をしてほしいですし、筒井視点だったり綾戸さん視点だったり、いろんな見方ができる作品だと思うので、いろんな方に見てもらえたらなと思います!
ーー貴重な裏話をたくさん聞けました!本日はありがとうございました!