イケメン俳優・佐野勇斗が語る“彼女にしてほしい”3つのこと♡
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「笑えるし泣けるし、ジェットコースターみたいな作品です!」
ーー映画拝見しましたが、とってもおもしろかったです!まずは、最初に佐野さんが台本を読んだときの感想を教えてください!
佐野勇斗さん(以下・佐野):台本の前に原作の漫画を読んだんですけど、めっちゃおもしろいなって思いました。つっつん良いやつじゃん!って(笑)だからすぐにこの世界観を好きになりましたね。そこから台本をもらったんですが、純粋に演じるのが楽しみでした。つっつんは僕に似ているところが多くて、自分に自信がないところだったり、女性が苦手なところだったり…(笑)
ーー佐野さんは女性が苦手なんですか?(笑)
佐野:苦手っていうか、そんなに人見知りなタイプではないんですけど…。男性には気軽に自分から話しかけられるんですけど、女性にはちょっとそこまで行けなくて…。だからそういうところは似ているなって(笑)
ーー実際に完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
佐野:正直、どの作品でも1回目観るときは自分の芝居の反省点ばっかり探してしまって、物語に集中できないんですけど…。
ーーそうなんですね。
佐野:あと、あんまり自分が出ている作品を「めっちゃ良いですよ!」って自画自賛みたいで言えないタイプなんですけど(笑)、でもこの作品は「めっちゃ良いですよ!」って言える作品だなって思いましたね。
ーーアニメーションもふんだんに使われていてとても贅沢な作品ですよね。
佐野:そうですよね。つっつんとえぞみちが会話しているように見えるシーンも感動しましたし、笑えるし、泣けるし、ジェットコースターみたいな作品だったので、僕自身としてもすごく好きな作品です。
ーー役作りについても伺わせてください。今回演じられたつっつんは2次元オタクということでしたが、佐野さん自身はオタク…なんでしょうか?(笑)
佐野:オタクにも種類があると思うんですけど、言い方によっては僕もオタクだと思います(笑)昔からひとつのゲームにめちゃくちゃハマったりしていましたし、アニメも「ドラゴンボール」とか「ワンピース」とか「トイ・ストーリー」とか見ていました。弟と一緒にフィギュアをいっぱい集めて、フィギュアを置く部屋があるぐらい持ってたりするので。
ーーそうなんですね!ではつっつんがフィギュアを部屋に飾っている気持ちにも共感できたり。
佐野:できますね。あんなにキレイに並べてはいないですけど(笑)、ブワーって置いていて、フィギュア同士を戦わせたりとかしている子だったので、役にはすんなり入り込めました。
ーー作品の中で、つっつんはオタクっぽい独特の動作をしていますよね。机の間を素早く移動したり(笑)ああいう動作は結構難しかったんじゃないかなって思うのですが…。
佐野:昔からふざけるのが好きなタイプだったので、よく家族や親戚の前でああいう動きをしていました(笑)
ーーえっそうなんですか?
佐野:たぶん親戚からすると「昔よくやってたやつね」って言われるぐらい馴染みのある動きですね(笑)だから、難しさとかはなかったです。ふざけててよかったな(笑)
気になる“あのシーン”の撮影秘話も
ーー清水尋也さん演じるミツヤくんとの、バックハグからの壁ドン、顎クイという印象的なシーンがありましたが、撮影はいかがでしたか?
佐野:あのシーンは観てくれた人たちはみんな笑ってくれているんですけど、本人たちは結構真剣にやっていて、どうやったらセクシーに見えるかとか真剣に考えていましたね(笑)色っぽく見せたいけど、でもおもしろくも見せたいっていうのがあったので。
ーーセクシーとおもしろさ…!そんな想いが込められたシーンだったとは(笑)
佐野:バックハグのシーンは「ここで僕が微妙にしゃがむから、尋也がちょっとこっちに来て、流し目をしろ。流し目をすることによってちょっと色っぽく見えるから」とかずっと2人で話し合ったりしてました(笑)2人のラブシーンってわけじゃないですけど、でもそういう勢いでやっていましたね(笑)
ーー貴重な裏話が聞けました(笑)つっつんの親友役・伊東くんを演じるゆうたろうさんとのシーンも多かったと思います。
佐野:本当に伊東役がゆうたろうくんでよかったです。ゆうたろうくんは今回映画が初めてということで最初は緊張していたんですけど、でも初めてだとは思えないぐらい肝が座っていて。あと、猫耳が似合うのは日本中探しても彼しかいない!(笑)
ーーめちゃくちゃにかわいかったですよね(笑)
佐野:違和感がないですよね。休憩中も外さずにずっと付けていて、付けているのを忘れているぐらい馴染んでました。
ーーゆうたろうさんにお話を伺った際、佐野さんがとても優しくしてくれて、プライベートでも仲良くしてくれたと仰ってました。
佐野:そうなんです。キャスト同士がすごく仲が良くて、一緒にカラオケにも行きましたし、みんなで集まって遊んだりしていましたね。
ーー本当に仲良し!
佐野:バランスがよかったのかな。つっこみキャラといじられキャラがいて。
ーー相手役の中条さんとは初共演とのことですが、どんな方でしたか?
佐野:彼女がいたからこそ、この作品が良いものになったなって僕は思っています。中条さんは役の中でもちゃんと僕を見てくれている気がしたので、演じてて気持ちが凄く入ったし、彼女も演じているって感じがしなくて、本当に色葉だなって思ってました。現場を和ませてくれるムードメーカーだし、すごく仲良くさせてもらってて、中条さんの存在は大きかったなって感じますね。
ーー年齢でいうと中条さんの方がひとつお姉さんですよね。
佐野:そうなんです。お姉さんだし、芸歴でいうと大先輩なんですけど、そういう偉い感じを出したりしないし、僕らと同じ目線でフラットに接してくれるところも素敵だなって思いました。
西野カナ描き下ろしの新曲…「聴いたときに泣きそうになりました」
ーー本作ではおもしろいシーンがたくさんありますが、佐野さんのお気に入りのシーンを教えてください!
佐野:いっぱいあるんですけど、色葉に告白されて、教室のみんなにバッシングされて机と机の間を縫っていくシーンもお気に入りですし、そのあとに色葉を追いかけて渡り廊下でやりとりするシーンも好きですね。窓に張り付いてえぞみちと会話したり、あそこは動きもアドリブが多かったですし。あとはミツヤくんが教室でカースト制度を説明するシーンのひとつ前に、僕が廊下で笑いながらミツヤくんを引き止めるところがあるんですけど…(笑)
ーー佐野さんの表情が印象的なシーンですね(笑)
佐野:すごい表情や仕草をしていたと思うんですけど(笑)、そのシーンも好きですね。
ーーつっつんは早口で長いセリフ回しも多かったと思いますが、特に好きなセリフはありますか?
佐野:早口のセリフは全く覚えてないんですけど(笑)、「オレは踊らされてるだけ愛されない!」のところは、手の動きとか全くなかったんですけど自分で勝手に付けちゃいました。CMとかでも使ってもらえて嬉しかったですね。あとは、森で色葉と電話しているシーンで「かわいいじゃないか!」っていうセリフかな。
ーーそこのシーンすごく好きです!キュンとしました。
佐野:本当ですか?(笑)つっつんが初めて色葉に向かって自分の気持ちを言ったところなので印象的ですよね。
ーーエンディングで流れる西野カナさんの「Bedtime Story」も作品にピッタリでとても素敵でした。
佐野:僕もめっちゃ好きです!自分で演じたからっていうのもあると思うんですけど、聴いたときに泣きそうになりました。つっつんと色葉に向けて書いてくれたんだなって。それぐらいピッタリだし好きな曲ですね。
「やきもちはやきたいけど、やかれたくない…(笑)」
ーー作品の中で、色葉はつっつんが(上白石萌歌さん演じる)綾戸さんと楽しく話しているところを見てやきもちをやいてしまいますが、そんな女の子はどう思いますか?
佐野:学校一の美少女にやきもちをやいてもらえたら嬉しいですよね!でも…、僕ちょっとドライなんで、リアルな話をするとやきもちやかれるのはイヤですね(笑)
ーーえ~!だめですか?(笑)
佐野:ん~(笑)好きだったら許しちゃうかもしれないですけど、でも「あの子と話してたでしょ!止めてよ!」とか言われちゃうとちょっとイヤですね(笑)
ーーじゃあ佐野さんはやきもちはやかない?
佐野:いや~どうですかね(笑)
ーーえっ(笑)
佐野:自分自身はあんまり言われたくないけど、やいちゃうかもな…(笑)最低ですよね(笑)でも、男友達とご飯行くとかだったらいいけど、2人っきりとかはイヤだな…。
ーーストーリーの中で、えぞみちのアニメを見て色葉とつっつんが「魔法使いになりたい」と言うシーンがありましたが、今、佐野さんが魔法を使えるとしたら何をしたいですか?
佐野:瞬間移動!
ーー(笑)
佐野:僕、朝起きるの苦手なんですよ(笑)そして家から現場に行く移動時間が嫌いで…。朝起きたらすぐ瞬間移動して現場に行きたいです。
ーー移動する時間が嫌いな理由って?
佐野:暑い…。
ーー暑さ(笑)
佐野:暑いし寒いし良いことないじゃないですか!旅行とかの移動時間は楽しくて好きですけど(笑)
ーーそんな嫌いな移動時間は今何をされているんですか?(笑)
佐野:音楽聴いたり、あとはYouTubeを見てます!僕YouTube好きなんです。
ーーそうなんですね!どんな動画を見ているんですか?
佐野:ヒカキンさん、はじめしゃちょーさん、ぷろたんさんとか有名なYouTuberさんとか!昔から大好きで、YouTubeオタクなんです。一番会いたい人はYouTuberさんかも(笑)
「物語の人物と一緒に、自分自身も成長していっている」
ーー今さまざまな作品にご出演されていますが、役者としてのお仕事のやりがいってどんなところで感じますか?
佐野:役者の仕事は僕もまだ長くないので難しいなって思うんですけど…。人は人生ひとつしかないですけど、そんな中で別の人の人生を真剣に考えるのってなかなか他の仕事ではできないと思うので、いくつかの人生を歩んでいる感じがして、役者の仕事はお得だなって思います。今回でいうと筒井光にとって人生の大きな転機となった部分が映画化されているじゃないですか。物語の人物も成長していくんですけど、一緒に佐野勇斗も成長できている気がするので、楽しいですね。
ーー佐野さんの描く理想の俳優像があれば教えてください。
佐野:もっと役になりきるというか、ナチュラルに演じたいですね。芝居がうまいってなんだろうなって考えたときに、見てくれている人たちが佐野勇斗が演じているってことを忘れるぐらい映像に見入ってくれることなのかなって思うので、もっと深くまで考えられるようになりたいなって。
ーーでは、今回の筒井光という役は佐野さんにとってどんな役になりましたか?
佐野:この作品の一つ前に撮っていたのが『ちはやふる -結び-』だったんですけど、このままじゃダメだなってめちゃくちゃ落ち込んでいたんですよね。そういう気持ちがあって挑んだのがこの作品だったので、今まではこんなにやったらおかしいかなってセーブしていた部分があったんですけど、そういうのをやめて全部自分が思ったようにやろうって思った作品だったので、手応えとか成長はすごく感じられました。
佐野勇斗が“彼女にしてほしいこと”とは?
ーーそんな佐野さんの成長をぜひたくさんの人に観てほしいですね。最後に少しライトな質問もさせてください!作品の中で色葉がつっつんと付き合うときに「送り迎えをしてほしい」「守ってほしい」などのお願いをいくつかあげていましたが、佐野さんが彼女にしてほしいことを3つぐらいあげるとしたら?
佐野:女の子にしてほしいこと?えっ!なんだろう!(笑)うーん…、一緒に買い物に行ってほしい!
ーー佐野さんのお洋服とか?
佐野:僕のでも相手のでも!なんでも2人で買い物に行きたい!あとは、ちょっとだけでいいから、一緒に片付けをしてほしい…(笑)
ーーそれは佐野さんのお部屋の?(笑)
佐野:そうです、片付けてほしい…(笑)あとは、僕のお家でご飯を食べるときに、なにかひとつ健康的なものを買ってきてほしい。
ーー健康的なもの…(笑)
佐野:お野菜とか果物とか(笑)
ーー自分からは食べないんですか?
佐野:僕、不健康なんです(笑)
ーー一体どんな食生活を…。
佐野:いや、でもそこまでじゃないとは思うんですけど…(笑)ハンバーガー好きだったりとか。あとお菓子とかアイスとかよく食べちゃってるので…(笑)
ーー女の子には自分の健康を考えてほしいんですね(笑)
佐野:そうですね、考えてほしいです(笑)
ーー本日はいろいろなお話を聞かせていただきありがとうございました!
撮影/高橋那月
取材・文/makie enomoto