桜井日奈子がピュアなヒロインを熱演！吉沢亮のモノマネエピソードも

ーー『ママレード・ボーイ』の原作はご存知でしたか？

桜井日奈子（以下・日奈子）：連載が生まれる前ということもあって、知らなかったです。お話をいただいてから原作とアニメを観たのですが、ストーリーにまったく古びた感じがしなくて、キュンキュンする感情は普遍的なんだと思いました。

ーー主人公の光希を演じるにあたって、気をつけたことはありますか？

日奈子：廣木隆一監督がナチュラルな演技を求めていたので、撮影中何度も「日常の一部として演じてくれ」と言われていたんです。私の中で「マンガ実写化」というと、原作のとおりデフォルメされたお芝居をイメージしていたのですが、監督の求めるお芝居はそうではなくて、私が演じたことのない演出だったんです。そこにすごく苦戦しました。

ーー廣木監督は「オオカミ少女と黒王子」「PとJK」など、近年多くのマンガ実写化映画を手がけている方ですね。現実にはありえない設定だからこそ、自然な演技が求められたということでしょうか。そして、制服、私服、部屋着やバイト先の制服など、シチュエーションごとにファッションが変わるのも見どころのひとつですね。

日奈子：原作でも、例えば髪型は三つ編みだったりポニーテールだったりと色々と変化しているんです。それをメイクさんに現代風にアレンジしてもらっています。それに、光希の衣装は全部廣木監督が選んでいるんですよ。事前に色々着て、監督が「あれじゃないこれじゃない」って選んでいったんです。中にはライダースだったりとか、結構かっこいいものもあったりして。

ーー制服も素敵ですね。

日奈子：制服も全部作っていただいて、衣装合わせの段階でウキウキしてましたね。何から何まで手の込んだこだわりの強い作品に出させてもらえて、それをこれから撮影できるんたな！ とワクワクしてました。

ーーご自身の高校生活を思い出したりしましたか？

日奈子：高校はセーラー服でしたね。でもあんなにかわいいお嬢様っぽい制服ではなかった。あんな感じの制服の学校が地元にはなかったような気がします。あんな制服の学校があったらそれだけで通っちゃいます。

ーー遊役の吉沢亮さんとの共演も話題になってます。

日奈子：吉沢さんは、前に『THE LAST COP』で共演したことがあったのですが、その時はガッツリ絡んだというわけではなくて。私が緊張しいで人見知りだからというのもあるんですけど（笑） 最初の印象は、あまりにも顔が整っているので「近寄りがたい人なのかな？」というか、一匹狼、クールなイメージがあったのですが、今回ご一緒したら印象は正反対でした。最初からすごく暖かい感じでお話をしてくださったりして。例えば私が喋っていると時々岡山弁が出てしまうんですけど、それをモノマネしてくださったり（笑） そういうやりとりで和んでいました。


ーー本作では遊と、幼馴染の銀太が光希に想いを寄せています。日奈子さんご自身は？ 遊と銀太、どちら派ですか？

日奈子：遊です（笑）！ 銀太もすごく熱い男ですけど、私自身も落ち着いてかっこいい人の方が魅力的に見えます。

ーー光希と遊の両親、通称「両親S」は、中山美穂さん、檀れいさん、谷原章介さん、筒井道隆さんという、そうそうたる俳優がキャスティングされています。共演してみていかがでしたか？


日奈子：小さい頃からテレビで見ていた方々だったので、とっても緊張しました。息ができなくなるくらい（笑）。皆さん本当に優しくて暖かくて、中でも筒井さんとはよくお話したんです。筒井さんは、自転車が趣味らしくて、自転車で海外や色々なところに行っているとおっしゃってて、私もスポーツ好きだから色々お話させていただきました。それに、筒井さんってすごくご飯を食べるんです！

ーーそうなんですか（笑）

日奈子：ロケのお弁当も2種類あったら両方食べちゃうし、『ママレード・ボーイ』は食事シーンがよく出て来る映画なんですけど、そこでもずっとパンを食べてました。食卓にママレードとブルーベリーとキウイと三種類ジャムがあって、瓶にパンパンに入ってたのに撮影終わる頃には半分くらいになってたくらい。

ーー本当に一家団欒みたいな現場なんですね。『ママレードボーイ』は仙台から小倉など、全国の様々な地域で撮影している伺いました。印象に残っている土地はありますか？

日奈子：全部良かったんですけど、その中でも仙台ですかね。学校でのシーンは全部仙台で撮っているんです。仙台は天気が変わりやすくて、曇る時間も長かったんです。日が照ってくるのを待っている間に、吉沢亮さんや佐藤大樹さん、優希美青ちゃんの4人で遊んだり、色々な話をする時間が多かったので、思い出に残っているのは仙台です。くだらない遊びも色々したりして（笑） ダンスをしたりとか。


ーーダンスといえば佐藤さんはEXILE・FANTASTICSのメンバーですしね。

日奈子：そう！ 無理を言って踊ってもらったんです（笑） 佐藤さんのクランクアップのときに、メイクさんから「佐藤さんに踊って！」って無茶振りするように言われてたんですよ（笑） だから、「今の喜びをダンスで表現してください！」といったら、「Rising Sun」を踊ってくれました。メチャクチャかっこよかったです。

ーー本当に楽しさが伝わってくる現場ですね。公開が楽しみです！ 最後に、美容のお話も聞かせてください。撮影で移動が多いと、車の中で過ごすことも増えると思うんです。車の中って空気が乾燥していますし、そういう場合のスキンケアで気にかけてることを教えてください。

日奈子：この撮影中、乾燥はメチャメチャしましたね！ 謎の粉をふく……みたいな（苦笑）。乾燥対策はもうひたすら保湿ですね。オイルは使うようにしました。とくにホホバオイルは愛用しています。マッサージにも使うし、お風呂上がる前に乾燥しないように塗ったりとか。つい2日前に買い足しに行ったくらいです（笑）

ーーホホバオイル使ってみます！ありがとうございました！

（撮影／杉映貴子）

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