神山まりあが語る、幸せな結婚観「言葉ではなく行動を信じる」

2011年にミス・ユニバース・ジャパンでグランプリを受賞し、現在は雑誌「VERY」に出演中のモデル・神山まりあさん。飾らない明るいキャラクターが魅力的な神山さんは2015年にご結婚され、2016年には第一子をご出産されています。そして今回、9月6日に自身初となる妊娠期から現在までの思いを綴ったスタイルブック「神山まりあのガハハ育児語録」を発売。ARINEでは、そんな神山さんに、結婚、出産、育児の大変さ、楽しさについて伺ってきました♪

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目次

結婚への執着を捨てたとたん、彼と出会いました

ARINE編集部

ーーARINEには結婚に興味を持っている読者が多いので、本日はいろいろとお話を聞かせていただければと思います。まず最初に、神山さんがご結婚を決めたキッカケとはなんでしょうか?

神山まりあ(以下、神山):夫とは出会って1週間ぐらいで付き合いました。“次付き合う人とは結婚する!”とかそういうことは全く考えていませんでした。私は行動力がある人が好きだったので、彼の行動力に惹かれて、この人だったら大丈夫だって思いました。

ーー行動力とは具体的にどのような?

神山:付き合って1ヶ月後に指輪を作り始めてたり、すぐにご両親に会いに行ったりとか、とにかく行動派の人で。だから流れにまかせていたら、いつのまにか結婚していたというか、私が結婚を決めた!っていう瞬間はなかったかもしれないです。

ーーそれはとても羨ましいです(笑)ARINEの読者も結婚についてはたくさんの悩みを持っている方々が多いです。“どうやったら男性から結婚という言葉を引き出せるのか”“男性に結婚を意識させるには?”など。

神山:ある程度いろんなことを経験しつくした方だったら、もう家庭に入りたいかもって思うかもしれませんね。私も、結婚したいなって考えたことはあります。でも、私が結婚したいと思えば思うほど、相手が遠ざかっていきました(笑)

ーー神山さんにもそんな経験が…?

神山:クリスマスが近くなるとどんなプレゼントを用意してくれてるのかなとか期待したり、彼が気づくところに『ゼクシィ』を置いてみたりとか(笑)

ーーこの人と結婚したい!って思ったら、やっぱり相手にも意識してもらいたいと思ってしまいますよね。

神山:そうですよね、毎日夕飯を作ってあげたくなったり(笑)でも、それが悪いパターンなんだなって思いました。男性は追い詰めたらいけないんだなって(笑)私も結婚願望があったから、夫と会うまではそういうことが多々ありました。でも、ダメなことが続いて、自分の人生を大事にしようって思った瞬間に、夫と出会ったんです。そして彼が行動派の人で、いつのまにか結婚していました。

ARINE編集部

ーーそれは結婚への執着を捨てたというか、相手に対してもプレッシャーを与えなかったというのもあるかもしれないですよね。

神山:あるかもしれないですね。これまでは、付き合ったらすぐに両親に会わせるっていう家庭だったので、それも相手からしたらプレッシャーだったのかなって。今振り返るとそう思いますね。

ーーやっぱり男性のことは追い詰めてはいけないんですね(笑)

神山:追われるぐらいがいいんだと思います(笑)自分のことを追いかけてくれる人といたら幸せになれるんだと思いました。

ーーARINEの読者層は20代半ばくらいの方が多いので、恋愛の記事がとても読まれています。その年代の子たちは、誰が友達の中で一番最初に結婚できるかとかも考えていたり(笑)

神山:そういうことを考える時期ってありますよね(笑)でも、絶対に考えすぎちゃいけないと思うし、相手は追い詰めちゃいけない(笑)おすすめしないのは、一緒に住むことかな。

ーー同棲はだめですか?

神山:同棲は結婚している風になっちゃって、相手がもうこれでいいかってなっちゃう。門限だとか、家帰らなきゃ、とか。もうちょっと一緒にいたいって思うぐらいがちょうどいいんだと思います。

ーー確かにそうかもしれないですね。

神山:夫と付き合っているときは、自分の人生をちゃんと考えて、彼には彼の人生があるって見れていたので。ちゃんとお互いに芯がある感じで付き合うことができていました。

ーー結婚されてから変わったことはありますか?

神山:我が家の場合は個々を大事にしているので、ふたりとも仕事をして、自分の楽しみも楽しんで、お互い譲歩しあって、平等の立場でいるというか。それは付き合ってからも結婚してからも変わらないですね。

ーーそういう風になるために、実際にお話し合いをされたんですか?

神山:結婚したときに話しました。ただ、子供が産まれたときに、母から「あなたは専業主婦になるのよ」って言われたことがあって。子供が産まれてからしばらくは専業主婦の時期もあったのですが、仕事が恋しくなって…そこから仕事に復帰して個々の生活が独立してできるようになって。そのほうが自分のメンタル的にもヘルシーでした。

ARINE編集部

ーー妊娠をして出産をして、旦那さんとの関係性というものに変化はありましたか?例えば恋人から家族になったりとか。

神山:変化はしてないですね。変わらないように努力しています。月に1回はデートしたり、夜2人でゆっくりお酒を飲む時間を作ったりとか。2人で協力してそういう時間を作るようにしています。結婚しても恋人同士でいたいっていう気持ちがありますね。まぁケンカすることもありますけど(笑)

ーーケンカしたらどうやって仲直りされるんですか?

神山:くだらない内容のケンカだったら、次の日になったらなかったことにします(笑)寝たら忘れちゃいます。でも、真剣な内容のときは、しっかりと最後まで話し合います。

ーー結婚生活は奥様がポジティブな方が上手くいくと聞いたことがあります。

神山:うちの夫が口癖のように言っているのが「ハッピーワイフ、ハッピーライフ」(笑)

ーーえ~素敵!とても尊重してくださるんですね。

神山:そうですね。お互いがお互いを尊重して、お互いの仕事も尊重するっていうスタンスです。

ーー神山さんのお話を聞いていると、ますます結婚っていいなって思ってきました。

神山:いや~でも大変なこともありますね(笑)

ーーどういうところで大変だと感じますか?

神山:本当の意味での自由はないかもしれないですね。例えば私は旅行が好きなので、これまでは明日行こう!って感じで行ってたりしたんですけど、そういうのはもう無理だし(笑)将来こうしたいし、子供にこうしたいしって建設的になりますしね。

ーーなるほど。神山さんにとって結婚で大事なことってなんだと思いますか?

神山:依存はしないこと!(笑)自分を客観視できるぐらい、心に余裕を持てる人と結婚した方がいいと思います。その方が自分の世界を楽しめると思う。

今付き合っている彼と結婚していいのか悩んでいる方へ

ARINE編集部

ーー今付き合っている彼と結婚していいか悩んでいる女性達に向けて何かアドバイス等はありますか?

神山:どんなに好きって言ってくれてても、行動がともなっていなければ、一度立ち止まって考えてみてほしいです。英語で「Don't Believe what he does just believer」ってあるんですけど、“言葉で言っていることは信じないで、やっていることを信じろ”っていうのがあります。

ーー女性はどうしても男の人の甘い言葉を信じがちですよね(笑)

神山:そうですよね(笑)夫はすぐ指輪を作ってくれたりと行動してくれていたので(笑)

ーーそれは確かに信用できますね。結婚ってタイミングとも言いますしね。

神山:そう!よくタイミングって言うじゃないですか(笑)たぶんそういうことなんだと思います。

ARINE編集部

ーー今回初のスタイルブック『神山まりあの「ガハハ」育児語録』が9月7日に発売されましたが、この本を出そうと思ったキッカケをお伺いできますか?

神山:24歳のときから本を出したいと思っていたんです。というのも、毎日ブログを書いていたときに文章を書くのが楽しくて、いつか本を書きたいって思ったんですね。そのときに出版社の方に相談したら、本を書くと言っても私はまだ人生経験が薄っぺらいと言われて(笑)。だから30歳ぐらいになったら本を出したいなっていうのをひとつの夢にしたんです。ちょうど30歳になる前に結婚と出産を経て、このタイミングで本のお話もいただいて。やっと私の夢だった本が書けるかもしれないと思いました。

ーー育児語録ということですが、神山さんの育児スタイルはどうやって確立されたんですか?

神山:もともと私と夫が人生楽しもうっていうスタンスで。全ての行事や、それこそ毎日の食事に関しても、どうやったら楽しく過ごせるか、毎日エンターテインメントみたいに生きられるかっていうのをベースで考えていましたね。


ーー妊娠されたことがわかったときは、どう思われましたか?

神山:前日にお酒を飲んでしまっていたので、嬉しさよりもとても心配でした。そのことについてもこの本の中で、産婦人科の先生に質問をしていて。お酒を飲んでも大丈夫かとか、これは食べていいのかとか。前日に飲んでしまっていたとかは大丈夫だからと、先生にそう言ってもらって心は落ち着きました。

ARINE編集部

ーーそこからの生活はいかがでしたか?

神山:みんなが最後のひとり時間だから思いっきり楽しんで!って言ってくれたんですけど、なんとなく体もだるいし、なにかをやろうって気が起きず、暇すぎて(笑)仕事に行っても妊婦さんだから制限されちゃうことも多くて、私はもともとアクティブ派だったので、もっと動きたい!早く産んで早く動きたい!って思ってました(笑)

ーービューティーケアはされていましたか?

神山:抜け毛ケアと妊娠線のケアはしていました。

ーーやっぱりちゃんとケアはしておいた方がいいんですね。

神山:お腹も本当に大きくなるので、肉割れもするし。お腹はちゃんとケアしていないと妊娠線が出てしまいますね。ちゃんとケアした方がいいです。

ーー出産はいかがでしたか?

神山:難産でした。陣痛も20時間でしたね。

ーー全く想像ができないのですが、その痛みというのは耐えられるものなんですか…?

神山:耐えられます。私も最初は怖かったです。だから無痛で産むっていう選択をしたんですけど、私の行っていた病院が和痛分娩だったんですよね。陣痛はちゃんと感じて、子宮口が開いたところで麻酔を打って、最後無痛で出産するっていう。だけど私の場合は陣痛の時間が長すぎちゃって途中から麻酔を打っても、体が麻酔にあわなくなってきちゃって、途中で止めざるを得なくなったんです。麻酔が入りすぎると発熱や嘔吐をしてしまうんですよ。だから結局無痛ではなかったです(笑)よく例えで鼻からスイカって言われますけど、鼻から地球レベルでした(笑)

ーー想像するのも怖い…。

神山:ただ、痛いのって忘れちゃう!(笑)そのときは痛いけど、なによりも赤ちゃんを無事に産むっていう気持ちが強いので、大丈夫ですよ、痛いけど(笑)

結婚も出産も考えすぎずに流れにまかせてみて!

ARINE編集部

ーーやっぱり出産は実際に経験してみないと分からないんでしょうね。

神山:そうですね。10ヶ月も一心同体で一緒にいたら、愛情が移るのは当たり前で、無事に産みたいって思いの方が強いです。

ーー無事に出産された瞬間はどんな気持ちでしたか?

神山:やっと産まれてきてくれたって感じでした。難産だったのもあって、途中、赤ちゃんの心拍数が落ちてきちゃってたので、とりあえず産まれてきてくれてよかったっていう安堵が大きかったです。

ーーご出産されてから、この2年間のママ生活はいかがですか?

神山:人生でいちばん楽しい!(笑)今本当に人生でいちばん幸せ。

ーー幸せはどういうところで感じますか?

神山:仕事ができて、育児ができて、自分の好きなことが全てできてる。家族の協力もあって、お仕事もあって。仕事をしている面でも無理していなくて、自分に嘘をついていないから、自然体でいられています。

ーー本当に今こうしてお話していても、神山さんからハッピーオーラが漂ってきています。とっても幸せそう(笑)

神山:ありがとうございます(笑)

ーーまだ出産を経験していない女性からすると、産後のビューティーケアについても気になるところなのですが。

神山:産後の抜け毛はすごかったですね。病気になったんじゃないかってぐらい抜けるんですよ。毎回お風呂の排水口が詰まってしまうぐらい。だからこそ、妊娠中と出産直後にちゃんとケアをした方がいいと思います。

ーー具体的にケアはどういうことを?

神山:著書にも書いてあるんですけど、毛穴に美容液をいれたりとか。ちゃんとケアしていないと大変なことになってしまいます(笑)

ーーしっかりケアをしていればちゃんと元通りになるものなんですか?

神山:戻ります。抜けたあとの髪の毛はすごい細いのでケアは必須ですね。妊娠線のケアと髪の毛のケアは絶対やったほうがいいです!

ーー体型の変化はいかがでしたか?

神山:私は食べづわりだったんですよ。食べていないと気持ち悪くなってしまうつわり。だからひたすら食べていて。しかもラーメンか激辛のものじゃないといやで(笑)

ーーだいぶ胃に負担がかかるものですね(笑)

神山:そうなんですよ!(笑)でもそれじゃないとダメで。ずっと食べていた結果、16kg太りました。

ーー妊娠されたら、それは普通…?

神山:いや、MAXで10kgぐらいって言われていますね。だから、お医者さんにも怒られました(笑)

ーーええ、そうなんですね。

神山:でも産後、1週間で10kg落ちましたね。

ーーえ!?

神山:すぐ落ちるんですよ。胎盤とか羊水が入っているから増えている分もあるので。

ーーそんなに人の体重って変動するものなんですね。

神山:そうなんです。だから、あと6kgを落とすために産後1ヶ月後からボクシングを始めたり、骨盤ベルトを使ったりしました。

ーー1ヶ月でもう動き出してしまって大丈夫なんですか?

神山:もちろんそこは先生と相談しながら少しずつやっていきましたね。

ARINE編集部

ーー神山さんはご職業もモデルさんですし、体重が増えるということは精神的にもショックだったのでは?

神山:ん~、でもラーメンはやめられなかった(笑)

ーー(笑)女性は生理中でも食欲が止まらなくなることもありますもんね。

神山:そうですね、ずっと食べていたかったです(笑)食べられないつわりの人もいるので、そういう人が羨ましかったですね。

ーー体重を落とすにあたって、ボクシング以外では何かされていましたか?

神山:授乳で一番体重が減りましたね。私は仕事もしたかったので、ミルクと母乳両方あげていたんですけど。一概には言えないと思いますが、母乳を出せば出すほど痩せていきました。

ーーバストも大きくなるってよく聞きますが…。

神山:めちゃくちゃ大きくなりました!今までに見たことがないぐらい(笑)乳腺が張っているから形も綺麗で。でも母乳を止めた途端、マイナスになるんですよ(笑)

ーーバストケアは何かされていましたか?

神山:私は乳腺炎になってしまったので、それがすごい痛くて、それをどう治すかのほうが先でしたね。でも乳腺炎の人ってすごい母乳がでる人なんですよ。

ーーそれは体質によるんですか?

神山:体質もあるだろうし、赤ちゃんの飲む量にもよりますね。私は搾乳機でずっと絞っていたから、体がもっと出そうって指令を出しちゃって。だから胸もすごい大きくなったし。赤ちゃんの鳴き声を聞くだけで勝手に出るんですよ(笑)

ーーええ!?女性の体って不思議ですね。

神山:ねぇ~不思議ですよね。

ーー子育てで何か悩まれていたことはありましたか?

神山:悩むことはしょっちゅうですね。息子が元気であればいいやってことで割り切ってはいるんですけど、でも夜泣きは辛いですね。一生続くものではないって割り切っちゃえばそこまで悩むことでもないと思うんですけど、やっぱりその時期は寝れないし、辛かったですね。

ーーママ友にご相談されたりも?

神山:いや、あまりしなかったです。その時期だけの問題で、それを乗り越えちゃえばまた新しい悩みが出てくるから。そこで真剣に悩みすぎちゃっても疲れちゃうし。そんなに悩まないで、一生続くわけじゃないからって言い聞かせることで、私は少し楽になりました。

ーー今後の子育てについてはどのように考えているんですか?

神山:育児方針は全て夫に任せています。でないと、夫が育児に協力しているって気にならないかなって。もっと参加してほしいからこそ、育児方針は彼に決めてもらって、私はそれを応援するっていう立ち位置です。

ーー旦那さんにあえて主導権を握ってもらう?

神山:そうです。自分が育てているって認識を持てば持つほど、楽しんで子育てをやってくれるんです。だから息子はすごいパパっ子なんです。

ーーパパとしても懐いてくれたら嬉しいですよね。

神山:ママの方がどうしても子供と一緒にいる時間が長い分、子供のことを分かってはいるから、こうした方がいいって言ってしまいがちだと思うんですけど、夫がやっていることに関しては何も言わずにやってもらう方がいいと思います。

ーーご著書を拝見しましたが、結婚、出産したいって思っている女性たちに勇気を与えてくれる内容だなと思いました。特にここを読んでほしい!っていうポイントはありますか?

神山:エッセイの部分は全て自分で書きました。硬い言葉というよりも語りかけるような口調を心がけたので、本全体を通してその雰囲気が伝わったらいいなって思います。

ーー仕事との両立が難しいと悩んでいる女性たちも多いと思うのですが、そんな方たちに向けて何かアドバイスするとしたら?

神山:仕事の時は仕事、家庭の時は家庭とモードチェンジするといいかもしれません。頭を切り替えて2つの自分を持ってみると、それぞれの悩みに向き合って解決していける方向に向かうと思います。

ーーとてもいいお話がたくさん聞けました!今回の神山さんのお話を少しでも多くの方に見てもらって、日本にハッピーなママが増えたらいいなと思いました。

神山:ありがとうございます。

ーー本日はありがとうございました。

(撮影/高橋那月)

「神山まりあのガハハ育児語録」2018年9月6日発売!

販売イベント情報

<大阪>
日時:9/15(土)15:00-
場所:阪急うめだ本店 3階『D.EDIT』イベントスペース
<東京>
VERY.Fes
日時:9/24(祝・月)
場所:二子玉川ライズ