MAGiC BOYZ"卒業パーティー"でメンバーが女子高生に!?

今年で3回目となる卒パ。2016年にはオリジナルメンバーから2人を送り出し、2017年には4人の良き兄貴といえるラッパー＆DJのZEN-LA-ROCKさんが卒業。ですが今年は、DJのジョーさんが小学校を卒業して"中学生DJ"になるということで、会場の空気もお祝いムード一色です。

▲DJジョーさん。今回からDJセットをアナログレコードを回せるターンテーブルに変えたそうで、ちょっと苦戦中!?

イベントのトップバッターで登場したのは、そんなDJジョーさんと、元メンバーのZEN-LA-ROCKさん！　マジボ在籍時には、ジョーさんのプレイをマイクパフォーマンスでアシストしていたZEN-LA-ROCKさんだけに、2人のコンビ感は抜群。マジボがコラボしてきたアーティストたちの曲を中心に、ノリノリでプレイしていきます。特にEBiDANの先輩であるDISH//の「勝手にMY SOUL」では、フロアのホーミー（マジボファンのこと）さんから大きな歓声が。

▲Young Hastleさん。盛り上げ系の曲はもちろん、高校球児時代の想い出を詰め込んだ「最後の夏」など、じっくり聴かせる楽曲も

DJタイムのあとはゲストライブに突入！　まずはシンプル＆ストレートなリリックと肉体美が唯一無二の個性を放つラッパー・Young Hastleさん。「ストロングゼロ」や「バイトしない」など、サビ部分がシンプルでインパクトのある曲が多いのが特徴的でした。最後の曲「Workout Remix 」では上着を脱いでのパフォーマンスでフロアを盛り上げたYoung Hastleさんに、ホーミーさんたちも大きな拍手を贈っていました。

▲マジボ卒業後もメンバーのよき兄貴（お父さんという説も）であり、ホーミーさんにも大人気のZEN-LA-ROCKさん

続いて、元メンバーのZEN-LA-ROCKさんが登場。マジボのライブのノリを知り尽くしている彼だけに、1曲目の「NEW JACK UR BODY」からフロアの熱気をぐいぐい上げていきます。MCでは、「グループを卒業したのは"アルバム制作と婚活のため"だったのに、婚活の成果がイマイチで（笑）」と報告。一方のアルバム『HEAVEN』の制作は大成功だったそうで、そのアルバムからの「SEVENTH HEAVEN」などを披露しました。

▲ダイナマイトバディから発する歌声＆ラップが迫力満点のLUNAさん。レゲエ系の明るいナンバーでも会場を盛り上げました

次なるゲストはマジシャンのMr.マリックさんの娘であり、バラエティ番組などでもおなじみのシンガー＆ラッパー・LUNAさん。1曲目の「HARD」からパンチの効いた歌声やラップをお見舞いします。マジボの最新シングル収録曲「MAGiC HAND～マジヘン！～」のクリエイターでもある彼女は「あの曲ではこれまでのMAGiC BOYZとは違う、MAGiC BOYZの"男"の部分を出してもらったんだけど」と説明。きっぷのいいMCや、リードの巧みなコール＆レスポンスがまさに姉御といった感じで、終始明るくステージを盛り上げてくれました。

▲90年代からジャパニーズヒップホップシーンを盛り上げてきたBuddha Mafiaさん

そしてゲストライブでトリを飾ったのは、ヒップホップ界の重鎮であり、マジボが初期の楽曲でもコラボしている"マジボ学園の校長"ことNIPPSさん所属のユニット・Buddha Mafia！　濃いスモークが立ち込める中、日本語ラップのレジェンド的名曲「人間発電所」（別ユニット・BUDDHA BRANDの楽曲）などを披露し、フロアを圧倒します。

▲見習い天使ジョーさん。か、かわいい…！

さて、ここからが本日の主役・マジボの時間！　まずは天使の姿のジョーさんがリコーダーを吹きながら現れるのですが、時々音を外したりする様子にホーミーさんたちが「かわいい……！」と反応しまくり（笑）。そんなジョーさんは、神様から「3人の人間に魔法をかけて、幸せな人生を送らせることができたら見習い天使からの卒業を認めよう」というミッションを与えられます。そこで、ジョーさんが渋谷で見つけたのが、3人の女子高生・とまちん、りゅんりゅん、マッピィ（女装したトーマさん、リュウトさん、マヒロさん）。キュートかつ美脚な3人のJKぶりに沸くホーミーさんたち。そのままの衣装でステージに迷い込んだ3人が、ジョーさんとライブをスタートします。

▲セルフィー大好きなJK3人組の正体は、女装したマヒロさん、リュウトさん、トーマさん!?

1曲目「DK GO!!!」は、リリックの"男子高校生（DK）あるある"を女子高生あるあるにアレンジしたスペシャルバージョンで、フロアも大盛り上がり！　あとのMCでも話していましたが、振付も女子アイドルっぽくアレンジされていて、キュートそのものでした。「Oh!!!受験☆Night Fever」で登場したゲストのZEN-LA-ROCKさんにも「本当にちょっとかわいいよね」と言われ、3人は大テレ。

▲美少女ぶりが際立っていたとまちん（MCトーマさん）。リズム感のよさが光るラップでフロアを沸かせていました

▲ちょっとギャルっぽい（？）りゅんりゅん（MCリュウトさん）。ラップはもちろん、ステージングを含めた会場の盛り上げテクは圧倒的！

▲キュートなボブがお似合いのマッピィ（MCマヒロさん）。存在感の強い声とコント部分の演技力に惹き込まれるホーミーさんも多かったのでは？

そんなJK3人組ですが、その後受験に失敗したりとダメダメな人生になってしまったため、ジョーさんが「今度は男の子に！」と3人をホスト風のチャラ男に生まれ変わらせます。なぜか一緒にチャラ男化してしまったジョーさんも加わって、＜オレに告白されたいんだろ？＞などリリックが強烈な「オレでしょ？？」をパフォーマンス。フロアに降りたチャラ男たちがホーミーさんたちに迫ったりと、黄色い悲鳴を巻き起こしていました。

さらにゲストのLUNAさんを迎えて、LUNAさん作のアゲアゲな「MAGiC HAND～マジヘン！～」でコラボ。LUNAさんの肩を抱くトーマさんのチャラ男ぶりにも歓声が上がります。さらにイベントなどでもおなじみの「ナンパラップ」をホーミーさんに仕掛けたり、「10000000000YEN」で特製100万円札をばら撒くとフロアの盛り上がりも最高潮に！　最新シングル収録の「O.NE.DA.RI」では、"お願い"するようなポーズがキュートだった3人ですが、手持ちのお金を使い果たしてしまったりと、またもや不幸になってしまいます。

▲ジョーさんの初ダイブへの挑戦をサポートするリュウトさん

天使ジョーさんへの神様からの最後のミッションは「"自分もこんな人生だったら最高だな"と思うような魔法をかけなさい」。ジョーさんが再び魔法をかけると、学ラン姿の3人のMCとランドセルをしょったジョーさんがステージに登場！　

等身大な姿でユニットの自己紹介ソング「MAGiC RiDE 2017」や、髪をなでるようなポージングもありセクシーな「俺の髪は黒」、NIPPSさんを迎えた「illson」では4人そろってヘドバンするなど、フロアを熱く盛り上げていきます。ホーミーさんたちにも最も人気の高い「Do The D-D-T!!!」での、ステージとフロアが一体になったハイテンションぶりは何度観ても"壮観"の一言です。

▲ゲストのNIPPSさんから4人それぞれに卒業証書が手渡されました。

「マジボになることが最高の人生だったのだな」と、神様からめでたく卒業試験への合格認定をもらったジョーさん。ここで、先ほど登場したマジボの校長先生・NIPPSさんからの卒業証書授与式へ。証書を手にしたオリジナルメンバーの1人・トーマさんが「これからも僕らは僕ららしく、マジボの遺伝子を貫いていきたい」と語るなど、それぞれがこの1年を振り返りつつ、新しい1年の抱負を語りました。

ちなみにこの日の主役・ジョーさんは「友達が転校しちゃったり悲しいこともあったけど、マジボがあったからすごい楽しい小学校生活でした。アナログDJにも早く慣れるようにするので、応援よろしくお願いします」と宣言。この日はステージ進行中に神様に「お客さんをナンパしてみて」などとイジられたり（笑）、MC3人のアシストでステージからの初ダイブも経験したジョーさん。4月からはちょっと大人な中学生DJとして、ますます活躍してくれるのではないでしょうか。

▲ジョーさんのランドセルが空へと吸い込まれていく演出がファンタジックだったエンディング。

本編のラストは、この1年のライブやイベントの映像をバックにした最新シングル「ハッピーエンドマジック」。アンコールのMCでリュウトさんが「これからはこの4人でやっていきたい」と力強く語っていたのも、これまで応援してきたファンにとって嬉しい言葉だったのではないでしょうか。キラキラした10代の想い出を詰め込んだようなリリックが印象的な「ありのままでマジボ」で締めくくられた卒パは、超ハッピーな空気が会場を包み込む、最高にステキな一夜になりました。

（撮影／笹森 健一 ）

01.DK GO!!!
02.PAC47
03.でも、ダメ、ゼッタイ
04.Oh!!!受験☆Night Fever
05.オレでしょ??
06.MAGiC HAND〜マジヘン！〜
07.ナンパラップ
08.10000000000YEN
09.O.NE.DA.RI
10.MAGiC RiDE 2017
11.俺の髪は黒
12.ills on
13.Do The D-D-T!!!
14.ハッピーエンドマジック

EC.1 ありのままでマジボ
EC.2 ドンマイ〜the Shock Doctrine Mix〜