森崎ウィンが語る素直な今「もっと焦って、病んで、次へ行きたい」

ARINEでは4ヶ月にわたって、国際派ダンスボーカル・ユニット・PrizmaXの特集をお届けしています♡ シリーズラストとなる今回は、ヴォーカルの森崎ウィンさんが登場! 12月5日から配信開始の自身がプロデュースする楽曲『I hate you』についてはもちろん、2018年を振り返ってグループについて思うこと、さらには思わずドキッとしたという道ですれ違った女性のこと、最近の趣味についてなどウィンさんの魅力満載のインタビューです!!

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目次

自分とギリギリまで向き合って完成した『I hate you』

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ーーARINE初登場なので、自己紹介からお願いします!

森崎ウィンさん(以下、ウィン):スターダストプロモーション所属、森崎ウィンです。28歳になりました。PrizmaXのヴォーカルと役者もやらせていただいています。しし座のO型です。
プライベートではゲームをすることが好きで、飛行機が好きなので、フライトシュミレーターをよくやっています。
旅客機を飛ばすゲームなんですけど、専用のスティックとiPadをつなげてできるんですけど、時間ができたらずっとやってます。オンラインでやるので、いろんな人がその空港に集まっていて、グレードが高い人が来たから着陸をちょっと見よう、とか、他の人のプレイを見るのも楽しいんです。自分のグレードはまだまだだなって、他の人と比べたりしながら操縦しています。

——ちなみにいまのグレードは?

ウィン:いま、3なんですけど、一番上が6くらいなので、まあまあ上がっているんですけど、3から4に上がるのがすごく大変なんですよ。
自分の妄想の中で飛行機を操縦するのが楽しくて。2階建て旅客機が好きなんですよ。

——男の子ですねー!

ウィン:一応男なんで(微笑)


ーーではさっそく、ウィンさんプロデュースの楽曲『I hate you』についてうかがっていきます。まずタイトルを拝見して、意外だなと思いました。優しい甘いバラードがくるのかなぁと勝手に想像していたので…。

ウィン:みんなそう思っていたと思うんですよ。でもいま書けたのがこの曲です!(照笑)生きてきて、いろんな人と出会ったり別れたりがたくさんある中で、誰かに向けて言っているというよりは自分に向けて言っている部分があって。この曲を作ろうとしていたとき、けっこうパツンパツンで、やらなきゃいけないことがたくさんあって、自分の中で考えていることが意識していなかったんですけど、曲に出たんじゃないかなと思います。
歌詞は誰かに問いかけてはいるんですけど、それが自分への問いかけなのかもしれない。自分と向き合うのが難しかったころだったのかもしれないです。

ーー自分と向き合うのが難しかった?

ウィン:常に悩んではいるんですけど、悩みながら前に進もうとはしていて。自分は明るいイメージを持たれることが多いし、実際に闇が深い人間ではなくて、楽観的なところもたくさんあるんですけど、時期によって人って変わるじゃないですか?特にいまの僕は、新しいことと向き合うことが多すぎて、プレッシャーもありますし、自分の理想も高いんです。こうなりたいっていう。すぐには何もなし得ないってことはわかっているんですけど、どこかで焦っているんですよね。
外の現場に行って、他の役者さんの演技を目の当たりにすると、どうやったらあんなふうになれるんだろう、って悩み始めたりとか。答えはないのに。いや、答えはあるのかもしれないし、「とにかく経験だよ」って大人は言うんですけど。
じゃあたくさん作品に出ればいいってこと?って思うけど、そういうわけではないじゃないですか。音楽も演技も、生き方なんでしょうね。
そういうふうに悩んでいるときに作った曲です。


ーー曲作りに最初は苦戦されていたそうですね。

ウィン:そうなんです。まったく書けなくて、締め切りの前日の夜にできて、歌詞はレコーディングの当日に3時間で書いたんです。締め切りギリギリに降りてきました。そういう瞬間はいままでも経験していて、そのときのほうがいい曲書けたりするんです。これもすごくいい曲に仕上がったと思っています。

ーー曲はどういうところをホリック(PrizmaXのファンの総称)のみんなに聞いてほしいですか?

ウィン:新しいサウンドプロデューサーがついて、いままでと違う音を使っているので、プリズのウィンの声でこういう曲ってありなんだ、って思っていただけると思います。

——悩んでいることって、曲に出るものなんですね。

ウィン:出ますね。自分に嘘をついて、綺麗な単語を並べて書くこともできますけど、今回は自分の表現したいことを表現するっていうふうにこの企画をとらえていて、ある種、万人受けすることよりも、自分の奥にたまっていたものを出したいなって気持ちがあったんです。それがこの曲につながったんだと思っています。
サウンドプロデューサーが変わったことでの音色の変化とともに、いつもはラップを入れていますけど、それも入れずに歌だけにしていますし。言ってしまえば、発散だったのかもしれないです。ストレートに出しすぎても、「やべえな」って部分が俺の中にもたくさんあるので、それを歌詞にどうのせようかなってところで、言いたいことを素直に書いた感じです。


ーーいままで出さずにいて、今回出せたものってなんだったんでしょう?

ウィン:今年いろいろあったじゃないですか?そういうでかい事柄が起きないと出てこないものってあったんだと思うんです。それまではこういう感情はなかったし、あったとしてもそれを楽曲にするほどではなかった。自分が書いている曲って、ほぼほぼノンフィクションをベースにして、もっとそれを華やかにして、フィクションにしていくっていう作業を僕はするんですけど、僕も音楽を聴いたら夢を見たいから、ドキュメンタリーをディズニーにしたいなっていう表現方法でやってきたので。ただ、この1行だけは実体験だ、っていうのを曲によっては混ぜていたりはしますけど。いままで表現できなかったものというより、いま、僕が表現したいものはこれなんだ、という感じです。
5年前に書いた『抱きしめて行く』とか、歌詞とか恥ずかしくなるようなことを書いているんですけど、そのときはそのときでの自分なので、この曲も何年後かに聴いたら、可愛いなって思うんでしょうね。

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ーー曲作りはいまの自分を残していく作業なのかもしれないですね。

ウィン:そうかもしれません。

ーーそれっていまだからわかることだったりしますか?

ウィン:そうですね。作ってきた曲の中で、こんなに誰かをストレートに「嫌い」とかネガティブに書くことってなかったので。僕自身、あまり怒ることがないですし、人をそこまで嫌うほど愛したことがあるのかなとか、思う自分もいて。それって人生すごい損してるなって思うし、表現者として、そういう気持ちを経験したかったので、「これですっきりしたな」って思いました。メンバーに聴かせたら「なるほどね!」「やったね」って言われました(笑)
最初、「え?」って言われて、実はこうでって説明したら「あーなるほど!」って。
これで自分の中でも「次に行けるな」って思いがありました。

ーーいままで、そんなにがっつり人と向き合ってこなかったところもあるのでしょうか。

ウィン:そうなのかもしれないです。もしかしたら。傷つくのも傷つけるのもいやだしなんとなく円満に終わればいいな、っていうところがあるから。だから成長しないんだな、俺、ってわかりました(笑)


ーーふだん人に悩み相談はなさらないのでしょうか?

ウィン:いや、しますけど、人に話しても結局解決するのは自分じゃん、って、冷めてるんです。はけ口として聞いてくれる?って話したりはするんですけど。向き合わないとならないのは自分だし。たとえば、昔バイトしていたときの先輩といまでも仲がいいんですけど、「お前焦りすぎだよ。そんな焦っても何もなんねえから、もっと余裕持っていこうぜ」って言われました。「いや、焦るでしょ!」って俺からしたら思うんですけど、「焦るなとは言わないけど焦りすぎ」って言われて。

ーー到達したいご自身のイメージがあるからこそですよね。

ウィン:そう、理想が高いんですよ。こうでありたい、って思うものが強いし、負けず嫌いだし。勝ち負けなんて全員が全員求めているものではないし、それがすべてではないんですけど、もっと人の心を動かせる、表現者になりたいんです。ウィンだったら、バックアップするよって言ってもらえたりとか。


ーーでも現場ではすごく愛されているイメージです。

ウィン:愛されるんですけど、「こいつといると楽しいから現場に呼ぼう」ではなくて、ウィンを信じているから仕事を任せる、って思ってほしいんです。そういうふうに思ってもらえる結果を残していきたいんですよね。
そういうところでも自分にすごいプレッシャーをかけてしまっています。
歌は経験も長いですし、自分で発信するものだから、自分のスタイルの芯ができてきてはいて、それでもいまの自分の歌い方はもっと変えていきたいです。細かいスキルの話まで考え出すと、ここをもっと、というのが出てくるんですけど、向き合えば、こうしたらこうなる、というのが目に見えてわかるんです。だから、やりやすいんです。
でも役者は難しい!歌ってピッチはずしてたらわかるじゃないですか?とりあえず上手いな、とかも。なんとなくわかる世界だと思うんですけど、役者は難しい!「芝居したい」ってほざいてた俺が、いざ台本をもらうと怖くなるんです。なんでもないような台詞でも、考え始めたら止まらなくて。この言い方でいいのか?いや違うなって。
楽しいんですよ?映画を撮っている現場とか。でもあとからもっとこうすればよかった、ということの連続です。


ーーそうすると今年は本当に挑戦の年でしたね。

ウィン:今後ももっと増えていってほしいですね。でもそうするともっと病んでいくんだろうな(笑)でも病んでいいと思うんです。病みたい(笑)いままで「なんとかなるっしょ!」ってやってきて、それでなんともならなかったし。「レディ・プレイヤー1」を撮影してから、感謝しきれないくらいの思いがあるんですけど、ぜったいこの恩を返さないといけないと思っています。「あのときウィンを選んだ(スティーヴン・)スピルバーグってやっぱすげえな」って監督の株が上がるような役者になりたいです。
できないことがあるのがむかつくんです。あの人にできることがなんでできねえんだよ!ってことに向き合うとだんだん病んできて。もちろん、先輩の俳優さんたちとは経験値が違うというのはわかっているんですけど、でもできない自分にムカつくんです。
足りないところだらけですよ。

ーーでも、他のメンバーのみなさんが口をそろえて「ウィンが外の世界で頑張っていることが刺激になっている」っておっしゃってましたよ。

ウィン:あいつら(笑)でも、僕もPrizmaXに帰ってくると安心感があるし、僕自身が変わっていかないとならない部分がたくさんあるので、だから頑張ろうって気持ちが他のメンバーに伝わっているなら素直に嬉しいです。

今を一度壊して、次に向かいたい

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ーーPrizmaXについて、他のメンバーのみなさんが「すごくいまいい状態で、言いたいことも言い合えてる」とおっしゃっていたんですけど、ウィンさんもそれは感じますか?

ウィン:いや、いまがいい状態だ、って言ったら、そこで終わっちゃうので。そのいい状態を更新していかないといけないんです。いったん4人になって、まとまるようになりました、と。そこでいい状態ではあるんですけど、だからここからは次にライブを控えているし、俺は、メンバーに嫌われてもいいと思っていて、もっと向き合ってみようと思っています。
リハをやって、それでいいの?そこでできてることが当たり前の状態になろうよって。それは僕自身がまず頑張らないといけないし、大変なんですけど。「(パリピ風に)イェーイ!ライブ終わった!オッケー!今日よかったね〜!」じゃなくて、このライブで何を得て、次はあなたは何を目標にするのか?ってところまで話したいんです。なかなか切り出せずにいる自分もいるんですけど、一回まとまったなら、もう一回ギクシャクしようよって。それを経て、もう一個上に上がろうよって。いまお話していて、そういうときがくるんだろうな、って思いました。
これからが楽しみって思ってもらえるグループになりたいです。


ーーホリックの方達の声はたくさん届いていると思うんですけど、いまはホリックに対してどう思われていますか?

ウィン:ライブもあまりないし、プリズどうなっちゃうんだろう?って思ってると思います。ライブも大阪公演に出られなくなってしまったし、不安にさせていると思います。僕らもホリックを信じているから、信じてほしい、って言ったら、薄っぺらい言葉に聞こえるかもしれないですけど、ぜったいに裏切らないし、PrizmaXはなくならないから!って言いたいです。

ただ、みんなの期待を裏切ることになってもいるので、一概に強気では言えない自分もいるんですけど、(12月29日大阪公演欠席の件では)「いままでの俺の頑張りって足りなかったんだな、伝わってなかったんだな」って思って寂しかったです。いろいろSNSに書かせてしまって、でも「ウィンはそうじゃないよ」って意見を期待している自分がいたし、「相当何かがあって止むを得ず出られなくなったんだよ」っていう言葉を期待していた自分がいたんです。「俺、いままで頑張ったし、伝わってるんじゃないか」って思っていたので、人に気持ちを伝えるって難しいんだなって思いました。それは単純に自分の力不足なんだと思っています。


ーーメンバーのこともホリックのことも、すごく考えていらっしゃるのが伝わってきます。少し話が戻りますけど、他のメンバーのプロデュース曲はいかがでした?

ウィン:翼に関してはやっと素顔を見せてくれたなって思いました。もっとそういう場を与えてやりたいなって。あいつ、溜めてるものがいっぱいあると思うんですよ。それもメンバーと向き合うっていうことだと思うんですよ。俺だからできることってあると思うんです。何かあったときこそ、俺が一番グループを忘れちゃいけないと思っていて。「あー俺、忙しくて全然曲覚えてねえわ」って状態でリハにのぞんだりとか、一番やっちゃいけないなって思っているし、メンバーをもっと見ないと、メンバーが俺から離れていくなって思うんです。「ウィンはどうせさ」みたいな…それは嫌だから。


ーーそれでは、美容の話にうつらせていただいてよろしいでしょうか(笑)何か、お肌や体のために努力されていることがあれば教えてください!

ウィン:ビタミン剤を飲む!以上!(笑)あと、歯医者にちゃんと行くくらいかな。特に体力作りのために走ったりしていなくて。ただ「やべ、太ってきたな」って自分で感じるときがあるので、そういうときは、体重計に乗るようにはしてます。今週1週間はお酒やめよう、とか、調整はしています。撮影がある週はお酒は飲まないです。
あ、化粧水と乳液はぬってます!メイクさんにすすめられたものをやってます。

——それから、ARINEではいつも「好きな女の子のタイプ」をうかがっていまして…

ウィン:褒め上手な方は好きです(微笑)あとは、なんだろう…好きなしぐさはたくさんあるんですけど、さっき、歩いていたときに、信号を待ってたんですけど、そしたらちょうどこっちに向かって歩いてきたパンツスーツを着て大きなバッグを抱えた女性の方が、横断歩道のところで、ちょっと下を向いてバッグから何か取り出して。で、髪の毛をちょっとかきあげて耳にかけながら、顔をあげてパッって僕の方を見たんです。パチッって目があって。一瞬ドキッとしました(笑)可愛い〜♡!って思って。やばかったです。不意に目があうと、一瞬の時間が長く感じるものなんですね。で、僕のほうにつかつかって近づいてきたので、「え?」って思ったら、後ろに男性がいて、「おつかれさまです!」って。「あ、そっちか〜」って(笑)


ーー可愛すぎます(笑)あと女の子の好きなファッションも教えてください!

ウィン:シースルーが好きです!網戸みたいなやつ(笑)露出しましょう!あからさますぎるとどこ見ていいかわからないので、ちょっと透けてるシースルーがいいです。

ーーでは最後に、『I hate you』配信ということで、推しの一言をください!

ウィン:とにかく、この曲と僕らのことを知ってほしいです!それに限ります。以上!

ーーありがとうございました!

(株)SDR