太賀さんが語る「純愛ものを演じている山田孝之」が見られる喜び

6月1日公開の映画 『50回目のファーストキス』は、事故の後遺症で前日の記憶を全て忘れてしまう瑠衣(長澤まさみ)と、彼女に恋をした元プレイボーイ・大輔(山田孝之)の純愛を描いたラブストーリーです。04年のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』の日本リメイク版となる本作。『勇者ヨシヒコ』シリーズで知られる福田雄一監督が初めてラブストーリーを手がけるということでも注目を集めています。今日はこの映画の魅力をお伝えするとともに、瑠衣の弟、慎太郎を演じた太賀さんに作品の見所を伺いました!

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目次

ハワイで繰り広げられる山田孝之・長澤まさみの純愛ラブストーリー

『50回目のファーストキス』製作委員会

ハワイ・オアフ島で観光ガイドの仕事をしながら天文学者になる夢を抱く青年・大輔は観光客の女性とすぐ男女の仲になってしまうプレイボーイ。ある朝、カフェで出会った美術教師の瑠衣とささいなキッカケから意気投合し、一瞬で恋に落ちた大輔ですが、次の日同じ場所で出会った瑠衣は大輔のことを覚えておらず……。1年前に起きた事故の後遺症で、前日の記憶をすべて忘れてしまう瑠衣に、あの手この手でアプローチする大輔の恋は成就するのでしょうか?

『50回目のファーストキス』製作委員会

04年のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』の日本リメイク版となる本作のメガホンをとるのは実写版『銀魂』や『勇者ヨシヒコ』シリーズで知られる福田雄一監督。コミカルな作風で知られる福田監督が初のラブストーリーを手がけるということでも注目を集めています。

『50回目のファーストキス』製作委員会
『50回目のファーストキス』製作委員会

本作の舞台であるハワイの美しい風景、そして2人の純愛とそれを見守る家族愛、……そして差し込まれるギャグシーン。そう、ストーリーの骨幹は純愛ですが、そこは福田雄一作品。思わず吹き出してしまうキレキレのギャグも見どころのひとつ。瑠衣の弟、慎太郎を演じるのはドラマ『ゆとりですが何か?』などで個性的なキャラ演技が光る太賀さん。父親役の佐藤二朗さんとの息ピッタリのギャグシーンは必見です!

『50回目のファーストキス』製作委員会

今回インタビューさせてもらった太賀さんは、山田孝之さんの大ファン。久しぶりに純愛映画の主演をつとめる山田さんの姿に感激したそうです。たしかにこの映画の山田さんと長澤さんの恋には誰もが胸キュンしてしまうこと間違い無し。他にも作品のことや役作りから、ハワイのオススメスポットまで、色々なお話を伺ってきました!

山田孝之さんから筋トレを教わりました

ARINE編集部

ーー今回は筋トレキャラを演じていますが、事前に身体づくりなどは行っていたのでしょうか?

太賀:日本にいた時からジムに通ったりして、身体を大きくしようと心がけていましたが、思うように身体が大きくならなくて苦戦していました。ハワイに入ってからはホテルに併設されたジムに行って、そこで主演の(山田)孝之さんと一緒にトレーニングをしていました。孝之さんが筋トレのやり方を教えてくれたり、横からスッとプロテインバーを差し出してくれたりして(笑)。そんな感じでやれるだけのことはやりました。


ーー福田雄一監督作品は個性豊かなキャラクターたちが魅力です。そんな中で役作りをする上で心がけていることは?

太賀:映画の中でいかに存在感を出すかは自分の中で課題にしてはいるんですけど。作品はどれも“つくられた”物語で演じているわけですが、その中でもほんの少しの小さい真実があればそれを大事にしたい。説得力があるかないかはすごく大事なこと。筋トレが好きな役なら実際に筋トレをしたり、出来る限りのアプローチをやるように心がけています。それがあるかないかで、説得力も変わってくると思うので。

『50回目のファーストキス』製作委員会

ーー慎太郎という役柄との共通点はありますか?

太賀:共通点というか、共感できるものを探すといった方が僕の感覚としては近いですね。例えば彼の抱えてるものを自分なりに掘り下げていって、そこで慎太郎という役と自分で交わるところがある部分を探す……、そういう掘り下げ方をしている場合が多いですね。

ーーでは、姉の瑠衣は記憶喪失という複雑な家庭です。慎太郎はどうして明るくいられるのか? ご自身の考えを聞かせて下さい。

太賀:それが慎太郎の1番のいいところ。映画の中で長澤(まさみ)さん演じる瑠衣が障害を抱えていても、家族が幸せそうに過ごしているというのは、慎太郎の天真爛漫さにもあるのかもしれない。自分が実際そういう状況になってみないとわからないですけど、そこで明るくありたいと思うのも自然なことなので、そっちにふったというか。慎太郎の明るさは素敵な部分なので、(映画の観客からは)生き生きのびのびしてるように見えたらいいな。

ARINE編集部

ーー先程も山田孝之さんのお話が出ましたが、かねてから太賀さんは山田さんのことを「憧れの人」と公言されています。撮影期間はどんな風に過ごしましたか?

大賀:本作で3、4回目くらいの共演なんですけど、今回が1番長くて、ずっと毎日の様に一緒にいましたね。撮影終わったらキャストとみんなでご飯を食べにいって飲みに行って……。今までにないくらいお話ができました。普段は現場では寡黙な方なんですが、今回は楽しそうにされていて、本当に良い思い出です。

ーー太賀さんも嬉しそうですね。

太賀:僕が山田さんを好きになった頃は『世界の中心で、愛をさけぶ』や『白夜行』といったシリアスなテーマの純愛作品によく出演していたんです。それ以来の「純愛ものをやっている山田孝之」を間近で見ることができたので、1ファンとして「これが見たかったんだよ!」と(笑)。
クライマックスのシーンも「コレでしょ!」という勝手な興奮がありました(笑)。

ARINE編集部

ーー作中では山田孝之さん演じる大輔への距離感もすごかった。演技指導はどのような形で行われたのでしょうか?

太賀:福田監督はテストでやってみて、みたいな。それで思い切って色々やってみて、福田さんが笑ってるか笑ってないかが判断基準になる。滑ってる時はピクリとも笑ってない(笑)。それなりの感触があったら、笑ってくれたり。福田さんを見ながら、「これはいいんだ」と思っていました。

ーー佐藤さん演じる父親・との息ピッタリのやり取りは本作の大きな魅力です。特に繰り返されるビンタのシーンは試写室でも笑いが何度も起こっていました。どのくらい台本の範囲なのでしょうか?

太賀:九割九分は台本です。セリフの流れで合わせて行って、ビンタする時の立ち位置は打ち合わせしました。

『50回目のファーストキス』製作委員会

ーー筋トレキャラということで、作中でも色々なポーズをとっていましたね。「なかやまきんに君」を思わせるような……。

太賀:いや、きんに君よりは、どちらかというと、菜々緒さんをイメージしていたポーズをとったりしてたんですよ。それを誰も拾ってくれなかったのが個人的には切なかったです(笑)。

ーー本記事の撮影でもぜひ菜々緒さんポーズを……。

太賀:やりませんよ! 映画を観てください!

ーー今回はヒロインの弟役ですが、もし大賀さんが純愛映画の主人公を演じるなら、やってみたい役柄はありますか?

太賀:韓国映画の『オアシス』はラブストーリーの中でかなり好きですね。ソル・ギョングさんが演じた主人公をやってみたいです。

ARINE編集部

ーーちなみに、ハワイでのおすすめスポットはありますか?

太賀:共演者の皆でビーチに行ったり、ダイヤモンドヘッドやタンタラスの丘、わりと王道な観光地に行きました。あとは皆で食べたダッチベイビーはめっちゃうまかったです。

ーー最後に、「ARINE」読者に一言お願いします。

太賀:この映画はコメディ映画でもあり、切ない純愛映画でもあります。家族でも恋人でも自分の大切な人と一緒に観て欲しいですね。誰かとこの映画を共有しながら、笑って泣ける作品になっているので、デートムービーとしても家族で見ても楽しい映画だと思うので、ぜひご覧ください。

ARINE編集部
ARINE編集部

(撮影/杉映貴子)

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『50回目のファーストキス』製作委員会